ブラジル　セーハ・ダス・トレス・バハス農園　イエローブルボン（パルプドナチュラル）

＜ブラジル再探索シリーズ第３弾＞

当店で勝手に展開している「○○シリーズ」。
「ティピカ枠」などがありますが、こちらは「ブラジル再探索シリーズ」となります。
今回のセーハ・ダス・トレス・バハス農園は、その第３弾のコーヒーです。

以前はブラジルを全く扱っていない期間がありましたが、今となっては、ブラジルにもやはりブラジルならではの風味があるということで、当店なりの狙いをもって焙煎しています。

＜以前販売していた豆と同じ生産者＞

このブラジルシリーズが始まる前身に当たるような豆で、とても久しぶりに仕入れたブラジルで「カクェンジ農園」というコーヒーがありました。
この豆はとにかくキレのあってクリーンな印象のコーヒーで、ブラジル産と思えないような風味だったのですが、今回第３弾を探している時にこのセーハ・ダス・トレス・バハス農園が同じファミリーの農園だということが分かりました。

第２弾が少し果実感も感じられるタイプでしたので、今回はシンプルにカラメルやチョコレートを狙えるコーヒーにしようと思っていたので、カクェンジ農園の記憶を元に、こちらの農園を選びました。

＜リンゴのような酸と甘み。カラメルも＞

豆が到着して焙煎してみると、それはそれはクリーンなコーヒーでした。
何も言われずに飲んだら、正直ブラジルのコーヒーとは言えないくらいで、かなり高品質な中米のコーヒーのように感じられました。

届きたての頃から比べると今は多少落ち着きましたが、それでもキレのある感じやクリーンさはそのまま。
感じやすくなったのは、リンゴのような酸です。
リンゴの果汁を甘酸っぱく感じると思いますが、その甘酸っぱさがこのコーヒーの酸質です。

甘さもリンゴをイメージさせると思います。
本当に甘さだけ切り取ると、お砂糖系で焙煎度合によってブラウンシュガーやカラメルに感じられるでしょう。

当店では、フルシティローストで焙煎することにしました。かなりフレンチ寄りです。

カラメルも通り越してビターチョコレートの風味を出そうと思いましたが、このコーヒーは酸がしっかりしていて、結局リンゴ＆カラメルの組み合わせになりますね。
淹れたての熱い時はキレを感じますが、冷めてくると甘みや酸がジュワッと出てきて狙いの風味になっていきます。

クリーンで苦すぎず、でも深煎りのしっかりした風味のあるコーヒー。という感じでしょうか。

【豆についての情報】

生産国：ブラジル
地域：ミナスジェライス州マンチケイラ・デ・ミナス
品種：イエローブルボン
精製：パルプドナチュラル