ニカラグア　サンタ・マウラ農園　パカマラ（ウォッシュド）

＜スケールが桁違いだったサンタ・マウラ農園＞

２０２０年の中米出張では、これまで比較的長い期間、当店のレギュラー豆として販売している農園に訪問するというテーマがありました。
いくつも行きたかった農園に訪問できましたが、その中の１つが、サンタ・マウラ農園です。

今までもサンタ・マウラ農園は大きいよという話は度々聞いていたのですが、今回の訪問ではそのスケールの大きさに圧倒されました。

山ひとつ丸々サンタ・マウラ農園だということなのですが、ここはもはや村でした。
学校もあり、仕事もあり、ここで生まれて一生を終える人もいたのだろうと思わせる場所でした。

この農園は、コーヒー生産を通して維持されていて、ひとつのコーヒー理想郷のように感じました。
農園主のホルヘさんと写真を撮ってもらいました。

生産者がコーヒーを作り、その価値に見合った価格で消費者が購入することで、生産者の生活が改善されて維持されていく。
スペシャルティコーヒーが果たせる役割を改めて、認識できる農園です。

＜まったりとバランス良く。たまにピーチ感＞

こちらの農園では多くの品種を栽培していることが今回の訪問で分かったのですが、レギュラーで販売しているのは、パカマラです。

パカマラは一般的にはまったり丸い印象の風味で、飲みやすいものが多いですが、こちらのものもそういった風味です。

まさにマイルドなコーヒーという感じですが、たまにピーチを思わせるフレーバーが出ることがあって、これは一部の上質なパカマラに現れるものです。
これは出たり出なかったりなので、追い求めるのは難しいですが、よくできたパカマラであることを物語っていると思います。

焙煎度合は、シティロースト。
基本的には、まったりマイルドに飲みやすい風味を狙っています。

ブルボンやカツーラといった品種は、酸が割とシャープに出ることがありますが、そのシャープさと反対の心地よさを感じて頂けたらと思います。

【豆についての情報】

生産国：ニカラグア
地域：ヒノテガ県
品種：パカマラ
精製：ウォッシュド