ザッセンハウス　バリスタプロ

＜いつかは持ってみたい憧れのブランド＞

コーヒー業界の中でザッセンハウスと言えば、いつかは所有してみたい憧れの手挽きミル。
店主のように割と長めな期間コーヒーを淹れている人からすれば、車で言うフェラーリやポルシェのようにも見えるものです。

そんなザッセンハウスから、これまでのラインナップを超えるハイエンドモデルとして販売されているのが、バリスタプロです。

昔は、初心者の頃は手挽きミルから始めて、もっと上のレベルを目指そうと思ったら電動ミルの購入を考えるのがパターンでした。
ザッセンハウスは、そこから外れて飽くまで手挽きミルにこだわる方が選ぶ印象です。

近年は手挽きミルにもハイエンドなものが多く出てきています。
コマンダンテを筆頭にいくつもの高級ハンドミルが登場していますが、いずれも電動ミルに匹敵する挽き味があります。

＜共通しているのは刃の材質＞

これらの高級ハンドミルに共通しているのは、刃の材質が鋼だということです。

こういう筒型のタイプは、セラミック刃のことが多いのですが、イマイチ豆が挽きにくくて時間がかかります。

刃の材質が鋼になると、噓のように挽き味が変わってあっという間に豆が挽き終わります。
テレビショッピングで包丁を紹介するみたいですが、使ってみると感動するレベルです。

挽き終わるスピードだけ考えたら、電動ミルに匹敵するレベルですし、電動ミルは置き場に困るというお話もよく聞きますので、もっとスペースを取らずに豆を楽に挽けるようになりたい方は、高級ハンドミルを検討すると良いでしょう。

＜高級ハンドミルにもそれぞれ個性がある＞

高級ハンドミルを調べ始めると、それだけでもいろいろ出てくるので、どれにすればよいのか迷ってしまうでしょう。

挽けるスピードだけ欲しければ、タイムモアというブランドがオススメです。
タイムモアというブランドは１万円前後辺りで高級ハンドミルの中でも安価ですが、刃が鋼なので挽き味が良いです。

ではバリスタプロを含めた３万円以上するハンドミルは何が違うのでしょう。

ハッキリ言って、味が違います。

当店では実店舗にバリスタプロとZ-1pressoというミルがありますが、この２つにも違いがありますし、高級ハンドミルの代表格、コマンダンテもこの２つと比べてまた違う味わいが出ます。当店の主観ですが、味の傾向をまとめておくと、

コマンダンテ：とにかくクリーン。豆の個性をクッキリと引き出したかったら相性良さそう。

Z-1presso：香りの立ち方がエレガントで好印象。全体に優しく線の細い印象になる。

バリスタプロ：全体に甘みが強く引き出されて、コクのしっかりした飲み応えのある風味。

当店で試したことのあるハンドミルだけでも、三者三様といった感じで、ここまで来ると「これが１番！」と決めるのは難しそうです。

結局は、自分の好みがどういった風味なのか。それと相性の良い器具を使うということが必要になってくるようです。

当店がこの中でバリスタプロを販売しているのは、やはり当店の好みの風味バランスに合っているからです。

タイムモアはバリスタプロと同じ傾向の風味になりますが、飲み比べるとちょっと雑味が入るように感じます。ただし、これはかなり厳しい判定をした時にそう思うだけなので、タイムモアはコストパフォーマンスを見るととても良いミルです。

そういう意味でも、やはりこのクラスのハンドミルはハイエンド向け。
徹底的に良い挽き味のミルを探している方におすすめします。
挽き目も細かく調整できますよ。

それと、「ザッセンハウスのミルでコーヒーを挽く」ということでワクワク感が増す世代の方には間違いなくおすすめです。

味と所有欲、コーヒーの満足度までフルセットで満たしてくれるハンドミルですよ。

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