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11月の新豆、やっと販売開始!

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みなさん、こんにちは。カフェカホン店主の平村です。
当店では毎月「今月の新豆」として新しい豆を紹介しているのですが、今月は入荷が遅くなってしまって、販売開始が月初に間に合いませんでした。
いつものお知らせのタイミングで新豆についてお伝えできなかったので、今回は1本の記事にしたいと思います。

そもそも何で遅れたの?

コロナの影響と言えばそうなのですが、コーヒーの流通においての影響として、世界的にコンテナ不足になっていると言われています。
日本に届くほとんどのコーヒー豆は船便になりますが、その船に積む際にコンテナに入れます。
ニュースなどで港の映像が流れた時に、クレーンに吊るされているのがそのコンテナですね。

コロナの影響で各港で同時に働くことができる人員数に制限がかかって、荷下ろしなどの作業に普段より時間が掛かり、コンテナが荷物を積んだまま滞ってしまっているという話は、昨年の夏頃には既に聞こえていて、今年の流通にも影響が残っているようです。
各国のコーヒー豆輸出業者は、コンテナの確保が大変そうです。

それとは別に、以前よりもニュークロップの到着が全体的に遅れる傾向にあるのと、早いものはやたらと早いという読みにくい状況があるなと感じています。
想像できる理由として、コンテナには容量があるので、それが埋められるだけの注文をまとめないと出荷できないのです。
コンテナ1つに対して送料などの経費がかかるので、できるだけ一杯にして出荷することで、生豆の単価にかかる経費を分散できるという訳です。

これを踏まえると、一杯になったコンテナからさっさと出荷するという手順になっていき、早く一杯になったものがやたら早く日本に届くという状況が起きます。
一方で遅れている方は、コンテナが確保できなかったか、一杯にできなかったか。ということになります。

一杯にできない理由として、スペシャルティコーヒーに話を限定すると、ロットが細かくなっていることが挙げられるのかなと想像しています。
輸出する側としては、商品が揃わないと出荷できませんから、注文内容が細かくなればなるほど煩雑になっていきます。
出荷するものがまとまらないとコンテナ調達ができない、さらにコンテナが確保できないという状況が絡めば、相当遅れそうだなと考えられますね。
それでもこちらは、ただ待つしかないというのが現実なのですが。

余談でしたが、あまり聞けない話かなと思って最近のニュークロップ流通事情を書いてみました。(長くなってしまった・・・。)

新豆はコスタリカ!品種がまだまだ珍しい?

そんな訳で本題です。
今月の新豆は「コスタリカ アグリビド エスペランサ(ハニー)」です。

コスタリカの銘柄名は非常にややこしいのですが、アグリビドという名前のマイクロミル(コーヒーの精製所)で栽培されたエスペランサという品種のコーヒーを、ハニープロセスという精製方法で処理をしたコーヒーという読み方になります。
これを覚えようと思うと大変なので、初めは特に気にしなくて良いと思いますが、それぞれが味に影響があるものなので、追いかけ始めるとスペシャルティコーヒーの楽しみが出てきます。

さて少しだけ風味の話をしていきますが、焙煎する側の視点では、なかなか掴みどころのない面白いコーヒーだなと思っています。

一番の特徴として挙げられるのは、明るい酸でしょう。
初めに3つの焙煎度合でテスト焙煎をしましたが、浅めに焙煎するとかなりパッとキレのある酸を感じられて、主張が激しいです。
当店としては、この酸は活かしながら、もう少し他の風味とバランスを取って行く設計をしていきます。

ただ、この「他の風味」が少しずついろいろな風味があるのが、この豆の面白いところです。
ハニープロセス由来の熟したベリー系の果実感があったり、オレンジやみかんの皮をイメージするような渋みがあったり。
それが淹れたての熱い時間帯から冷めていくにつれて、感じられる特徴が入れ替わっていくので、「これが特徴!」と言いづらいのです。
これだけいろいろ感じられるのは、ちょっと珍しいですね。

もしかすると、「エスペランサ」という品種の影響なのかもしれません。
ちょっと詳しい話をすると、エチオピアの原種とサルチモールというハイブリッド種を掛け合わせた品種ということです。
品種として流通しているのは初めてで、今年の春に現地の輸出業者にサンプルを送ってもらって初めて知りました。

スペイン語で「希望」という意味のある単語で、中南米の各国で必ずと言っていいほど農園名に使われているので、よく見掛けます。
今回は品種名で使われているので、ややこしさが増加しました。
でも、こういう新しい試みが毎年のように出てくるのがスペシャルティコーヒーの楽しみどころで、追いかける期間が長いほど面白さが増していきます。
もうすぐ当店も10年になりますが、まだまだこういった面白さが尽きないですね。

焙煎度合は、深めのハイローストにしました。シティローストに入る寸前くらいです。
明るい酸とその他の風味のバランスを考えたのですが、同時にいろいろな特徴が活きやすいポイントだと判断しました。

抽出でも風味に影響が出そうですし、飲む方によっても感想が違ってくるのではないかなと思っています。
いろんな方に感想を聞いて回りたいと思ったコーヒーです。ぜひ、お試しください。

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