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【カッピングメモ】ホンジュラスCOE

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最近、カッピング関連の話ばっかりになっていたブログですが、いよいよカッピングシーズンも終盤になってきました。
書こうと思ってもなかなか書けないですが、溜まってきたのでやっつけたいと思います!
すっかり1週間振りくらいになってしまいました。
どうも、こんにちは。店主です。

7月に入るとメキシコCOEとベスト・オブ・パナマがあるのですが、僕にとっては今期は6月いっぱいで終了にしようと思っています。
ですので、今期のカッピングメモは今回のホンジュラスCOEとコスタリカCOE、最後にラ・エスメラルダ農園のプライベートオークションという形になります。

さて、ホンジュラスCOEのカッピングメモをざざっと。
ホンジュラスは一般的なコーヒーではあまり聞かない産地かもしれませんが、スペシャルティコーヒーの中ではやはり注目の産地と言って良いでしょう。
個人的には数年前からずっと注目していて、隙あらば販売したいと思っているのですが、量もあまり多くないので入荷し損なってしまうことがあります。今年こそは!といつも思っている産地です。

そんな脇道に逸れながら本編に入っていくと、今回は発見がありました。

特に気に入ったロットは20位と3位のコーヒーだったのですが、どちらも個性の強い方のパカマラのような風味を持っていました。
桃やマンゴーのような質感にダークチョコレートのような感覚が合わさった風味は、パカマラでも例えば前回のカッピングメモに書いたグアテマラのエル・インヘルト農園のものに通じるものです。
これが出るパカマラは全体のほんの一握りで、ほとんどのパカマラはマイルドでバランスの良い、逆に言うと特に強い個性を感じないコーヒーになります。

なので、「ホンジュラスにもこんなに個性が出るパカマラがあるんだなあ」と思っていたら、何とそのコーヒーはどちらも品種が「パカス」。パカマラではありませんでした。

パカスはパカマラにとっては親品種に当たるものです。
パカス+マラゴジッペという組み合わせで作られたのがパカマラで、これまではマラゴジッペの個性を引き出しつつ、収穫量を上げる目的でパカスが選ばれて掛け合わされたのだと思っていたので、パカマラの個性はマラゴジッペ由来だと思っていました。

パカスのみのロットというのはなかなかありませんが、当店では昨年末に5周年記念豆としてエルサルバドルのパカスを販売しました。
そのコーヒーはエルサルバドルということもありますが、とてもクリーンでキレイな風味のコーヒーで、「パカスはこういう感じだろうなあ」と思っていました。

それが今回のカッピングで、パカマラに通じる風味を持つパカスに出会いました。
どういった環境で生産されたパカスなのかは現地を見る以外に方法はありませんが、出会ってしまったのは事実。
本当に一部のパカスなのでしょうが、パカスにもこういった風味があるという認識はこれから持って行かないといけないなあと思いました。

他のコーヒーも含めた全体としては、どれも良い酸を持ったコーヒーが多いなあという感想です。
エルサルバドルやコスタリカのような明るい酸というよりは、グアテマラのようなオレンジやみかんをかじった時に感じる果汁やその時の酸のような感覚のあるコーヒーが多かったと思います。

そんな中、そっとナチュラル精製も入っていました。4位のコーヒーです。
これはとてもバランスの取れたナチュラル精製のコーヒーで、分かりやすくラズベリーの酸っぱさや赤ワインのようなフレーバーがありました。

そして、1位のロットが素晴らしかったですね。
フローラルな香り、明るくエレガントささえ感じる酸はとてもジューシーで、チェリーのような甘みもあってという感じでかなり出来の良いコーヒーだと思いました。

昨年のホンジュラスCOEの1位がゲイシャだったので、「あー、これもゲイシャでしょう。」と思ったら、これまた違っていました。
このゲイシャのような風味を持つコーヒーは「パライネマ」というハイブリッド種なのだそうです。

このパライネマという品種は僕は初めてだったのですが、何よりハイブリッド種というところに驚きました。
ハイブリッド種というのはコーヒーの病気対策で作られた品種で、一般的にはアラビカ種のような繊細な風味や甘みに欠けるものが多いです。
ですが一方で、最近は栽培環境の変化などで美味しいハイブリッド種も増えてきています。
それでも「これはゲイシャかな?」と思わせるような品種がハイブリッド種で出てくるというのは、素晴らしいとしか言いようがありません。

昨年、今年と中米出張をして現地を見ていますが、その中で感じるのは、生産国では日々いろいろなことが試されていて、より良いコーヒーを作るために努力されているということです。

コーヒーは生産現場で何か試すにしても、収穫は基本的には年に一度ですし、新しい木を植えるにしても、植えてから最初の収穫まで3年かかります。
要するに、そんなすぐに結果が出るものではなく、むしろとても時間がかかるものです。

それでも毎年のように意欲のある生産者がたくさんの事を試して、良かったことは他の生産者にも広がっていくなどして、その生産国のリアルが動いていきます。
それこそ急に出来上がるなんてことはありません。
一歩一歩着実に進んで行った結果、いつのまにか今ここにいるという世界です。

ハイブリッド種の変化などは正にその過程の中で起こっていて、「ハイブリッド種=重たい味」というイメージだけでは語れないようになってきています。
今回のパカスの例もこの一環なのかもしれません。

今年のホンジュラスCOEのカッピングでは、そういったことを改めて実感できたかなと思っています。
今回も長くなってしまいました。お付き合い頂きありがとうございます。
次回は、コスタリカCOEです。

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